東京ガスは27日、東京都港区の本社で株主総会を開き、4月に就任した広瀬道明社長が初めて議長を務めた。
会社側は、電力小売り全面自由化を見据えて強化する電力事業について、「グループの柱として育成する」と意欲を示した。
「火力発電所の建設には巨額の投資が必要。電力事業の見通しはどうか」との株主からの質問に対し、エネルギー事業を担当する救仁郷(くにごう)豊副社長が「原子力発電所が再稼働すれば電力各社の発電単価は下がってくるが、当社は最新鋭のコンバインドサイクル発電のため、十分に競争力を確保できる」と自信を見せた。
このほか、女性幹部の積極登用を求める意見もでた。同社はこの日の株主総会で、科学ジャーナリストの東嶋和子(とうじま・わこ)氏を社外監査役に選任する議案を提出し、可決された。同社初の女性監査役となる。
株主総会は昨年の1時間52分より短い1時間32分で終了。過去最多の1088人が出席した。