さらに構造改革を終えた15年度以降に「自由闊達な社風を取り戻し、画期的な商品を生み出せる会社にしたい」と語った。その際に、平井社長の子供時代の写真を披露。大のソニーファンだった父親と一緒に写る写真には、ソニーのオープンリールのテープレコーダーが置かれており、革新的なソニー商品に心を動かされた子供時代のエピソードを紹介し、復活への強い意思を示した。
これ以後、株主との質疑応答が続く。主なやりとりは次の通り。
株主の質問 「従業員が減ったり、増えたりしているが、イノベーションに携わる社員がきちんと残っているのか」
平井社長 「エレキ事業で技術者は大事な資産。さまざまなテーマに取り組み成果が市場に出て、感動してもらえるかが、社内で重要だと思っている。新しいアイデアが商品につながらないのはモチベーションがダウンする。いかにアイデア、チャレンジを推進するのが重要だと思っている」