トヨタ自動車は17日、愛知県豊田市の同社本社で定時株主総会を開いた。豊田章男社長は冒頭、前期の連結営業利益が2兆2921億円と6年ぶりに過去最高を更新したことについて、「取引先などすべての関係者、株主のみなさまの協力でなし得た。感謝したい」と述べた。
昨年度のグループ販売台数が初めて1000万台の大台を突破したことについては、「誰も経験したことがない(1000万台超という)未知の領域では身の丈以上のことはしないが、思い切った変革や種まきを積極的に進めていきたい」と語った。
株主からは、自動運転車の開発についての質問が出た。加藤光久副社長が「車はドライバーが主権を持って意のままに乗れる。人がまったく関与しない車を商品化するつもりはない」と発言。豊田社長も「交通事故死をゼロにしたいのが目的」と答えた。