ローソンマートの安平尚史社長は「40代の主婦や高齢者の利用が多く、女性客が(ストア100に比べ)6%程度伸びている」と分析する。女性客や高齢者層はコンビニが不得手としていた層で、小型スーパー化した狙いが的中したといえる。
日本フランチャイズチェーン協会によると、3月末のコンビニ店舗数は4万9930店で、直近1年間で約2400店増加した。出店競争が激化しており、コンビニ出店用地の確保が難しい状況だ。乗用車で来店する消費者も多く、駐車場を備えたコンビニも増えている。
これに対し、ローソンマートは、商圏を徒歩や自転車で利用できる半径300~500メートルに設定した。駐車場を設けないことで、「出店する立地の選択肢が広がる」(安平社長)。従来のコンビニと異なる新しい立地条件で、2014年度中に100店を新規出店する方針だ。