燃料電池「エネファーム」普及に勢い 低価格・小型化で関心高まる (3/3ページ)

2014.4.28 06:10

「エネファーム」の年間販売台数

「エネファーム」の年間販売台数【拡大】

 依然高いハードル

 中部圏に地盤を持つ東邦ガスも住宅関連の系列サービス店とタッグを組み、リフォームとのセットで売り込むなどの戦略で累計販売は5000台を超えており、14年度は前年度比1割増の年間2300台を目標に掲げる。

 もっとも、政府が目指している累計販売台数は20年に140万台、30年に全世帯の約1割に当たる530万台とハードルは高い。20年の年間販売目標は40万台と現状の10倍以上にのぼり、達成は容易ではない。

 普及のスピードを上げるため、東ガスは価格を補助金込みで100万円以下に抑え、初期投資を10年で回収できるようにしたい考えだ。また、共通する技術や部品が多い燃料電池自動車(FCV)が15年からの市販化で普及すれば「燃料電池の量産化が進み、低価格化につながる」と、穴水氏は期待する。

 海外での関心も高い。パナソニックはドイツの大手ボイラーメーカー、フィスマングループと共同開発した欧州向けの製品を4月に発売。20年には欧州全域で販売する計画だ。ガス業界では「海外での普及が日本にも好影響をもたらす」との期待が高まっている。(宇野貴文)

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