東京電力は25日、福島第1原子力発電所の廃炉・汚染水対策を担う社内分社の副責任者に、原発メーカーの三菱重工業、東芝、日立GEニュークリア・エナジーの原子力部門の部長級3人を招くと発表した。これまで「廃炉カンパニー(仮称)」としていた名称を「福島第1廃炉推進カンパニー」とし、4月1日付で設立する。
福島第1原発はGE、東芝、日立が製造しており、東芝と日立GE出身の役員は自社が建設にかかわった原子炉の汚染水対策や廃炉について指導する。三菱重工からの役員は横断的にアドバイスする。
メーカー3社からは、副社長のほか7人を招く。
廃炉推進カンパニーは、廃炉・汚染水対策の責任を明確化するのが狙いで、代表には、東電の増田尚宏特命役員(4月1日付で常務執行役)が就任。約1250人が福島と東京に分かれて勤務する。