KDDIは21日、次世代高速通信規格「LTEアドバンスト」技術を日本で初めて導入する計画を発表した。今年の夏モデルから対応する。通信速度の引き上げとサービスエリア拡大を一気に実現することで、顧客基盤の拡大を図る。
同社が導入するのは「キャリアアグリゲーション(CA)」と呼ばれる技術。複数の周波数帯を同時に使って、通信速度の向上や安定した高速通信、周波数利用の効率化を実現できるという。同社は2・1ギガヘルツと800メガヘルツの2つの周波数帯で受信したデータを合算することで、通信速度は最大150メガbpsとなる計画だ。
これに伴い、受信最大速度150メガbps対応の同社の基地局はCA導入時点で約2500局、来年3月末には約2万局に拡大する見通し。