買い替えを訴求
一方、日用品各社は「多種・小容量品」のてこ入れで買い替えを訴求する。花王は、1箱で4種類の香りが楽しめるタイプの入浴剤「バブ」のアソート品を展開。1箱12錠で500円という手ごろさに加え、半期に1~2品ずつ新しい香りの新製品を販売する戦略で、「その日の気分で香りを選ぶ新習慣を広げた」(担当者)。売上高は2桁に近い伸びを示しているという。
ライオンは、外出先でも使える小容量サイズを豊富にそろえる。3月には貼り薬「ハリックス」シリーズで、口紅サイズの容器に有効成分を入れた塗り薬タイプを新発売。薬用歯みがき「デントヘルス」シリーズでは通常の3分の1サイズ(30グラム)を4月に追加する。担当者は「歯磨き粉も種類が増え、自分に合ったものを試す人が増えている」と指摘する。シャンプーなども家族で1種から個別に1種を選ぶ世帯が増えており「小容量品で商品の魅力を伝えられるかが鍵」(業界関係者)となっている。