シャープ「部品屋」に活路か リストラで業績回復も…頼みの液晶に暗雲漂う (4/4ページ)

2014.2.20 06:15

  • 大阪市阿倍野区のシャープ本社

 シャープはこうした成長著しいシャオミにうまく乗った格好だが、今年に入り、シャオミが日本市場への進出を検討しているとのニュースも出回っている。実現すればIGZO搭載ながら安価な「シャオミスマホ」がシャープの自社製スマホを“直撃”し、シャープブランドがシャオミに食われてしまう可能性もある。

 2年後には、シャープが中国・南京市に中国電子信息産業集団(CEC)と設立する合弁会社が運営する新工場でIGZOを生産、CECには初めて“虎の子”IGZOの技術供与も行う予定だ。シャープはこれで約200億円の特許収入を得たが、すでに割高と指摘されている日本産IGZOは、新工場稼働後はコスト競争で不利となる。

 また、市場では「IGZOの賞味期限が迫っている」との声もある。生産する亀山第2工場は、一昨年末は5割程度だった稼働率が現在は90%を維持するようになり、「一時期に比べたら良くはなった」とある幹部は安堵(あんど)の声を漏らすが、「次の一手」を早急に打つ必要がある。(織田淳嗣)

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