ハチロクの発売からの累計販売台数は10カ月間で2万6000台と、月間販売目標1000台を大きく上回っている。
共同開発した富士重工業の「スバル BRZ」も5600台を販売。発売直後のMT車受注率はハチロクで6割、BRZで7割に上ったという。
ホンダが昨年9月に発売したハイブリッドのスポーツカー「CR-Z」も、「全受注のうちの25%程度がMT車」(開発者)と盛り上がっている。
クラッチやシフトチェンジなどMT車特有の操作は、団塊世代が20代のころには「運転技術の高さで格好良さをアピールできる絶好の機会だった」(大手自動車メーカー首脳)。
トヨタと富士重のスポーツ車は199万円からという手ごろな価格も手伝い、MT車に慣れ親しんだ団塊世代が飛びついた。