勝俣会長「ほかにご質問はいかがでしょうか。入り口側の帽子の方」
男性株主「今日の株価いくらかご存じか。14時40分で314円。昨日比マイナス2円だった。3月11日の前の7分の1の水準だ。この株主総会を世界中が注目していることをご存じですか。あなた方の答えが、ムーディーズ、S&Pの格付けに影響する。株主に取っては、希望が欲しい。利回りゼロのまま紙くずですか。私どもは皆さんから希望を聞きたいんです。秋には公示価格が出る。風評被害かなんか知らないが、原発事故の影響で下がるんですよ。私も福島に固定資産を持っているが、そうしたことの賠償金を払えるのか」
勝俣会長「ありがとうございます。私からお答えします。ムーディーズ、S&Pの格付けは、非常に低い評価です。株主から希望とおっしゃるが、残念ながら、希望は見えておりません。(ざわめく会場)。これから法案が成立し、次のステップに進むよう、最大限の努力をしています。なにとぞ、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。公示価格の下落など風評被害は、今後、個別にご相談させて頂くことになると思います」
勝俣会長「2号議案の採決に移る。賛成の方は。次に反対の方は。書面との賛成を含めて原案の通り、承認、可決されました。ここで新たに選任された役員を紹介します。(新任役員を紹介)。役員一同、一日も早くこの危機を克服するため、全力を尽くして参りますので、どうぞよろしくお願いします」
勝俣会長「次に移らせて頂きます。3号議案は株主402人からの(原子力発電からの撤退を求める)ご提案です。提案株主から補足して意見がありましたら、3分以内で説明お願いします。質問等については、議案の説明が終了した後にお受けします」
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