《総会は3時間以上経過し、険悪なムードも漂ってきた》
勝俣会長「はい。ほかにいかがでしょうか。後ろの方からお願いしたいと思います。パネル側の団扇であおいでいる方。マイクお願いします!」
株主「株主総会、立ち見の方も結構いるんですが、役員の方々はひな壇で座っているので、我々に対して、お断りを入れて欲しい。次に、株主総会もそうだが、リスクマネジメントがなっていない。時代が時代なら切腹ですよ。それでも報酬は50%もらうんですか。最低ですよ人間として。自分も東電の株を持って損している。給料は全額、前の取締役も含めて、全員返してもらいたい。で、まず、これからの対策についてリスクマネジメント含めてどう考えているのか」
勝俣会長「はい。まず、会場が一杯で立っている方には申しわけございません。遅ればせながらお詫び申しあげます。リスクマネジメントについては武藤副社長から」
武藤副社長「東電ではこれまでリスク対応の評価、充実を図り、態勢も整え、運用してきました。結果として原発事故を引き起こしたことについては大変、申し訳ありません。事故の経験を踏まえて、非常災害に対するリスク対策を検証して改善をはかっていきます(拍手)」