《鼓紀男副社長が原発事故の原因などについて、回答に立つ》
鼓副社長「今回、東北地方ではマグニチュード9だったが、福島での影響は、一部的で、地震による異常はなかったと考えます。ただ、津波に対しては、平成10年の土木学会の決定に基づき、5・7で対策をとることにしていたが、今回はほぼ全域で14メートルから15メートルにおよび、事故に至りました。真摯に受け止め、事故の原因を詳細に詰めます」
「放射性物質の放出は、原子炉の建屋の爆発が原因。被爆については今後検査していきます。放射性物質の放出軽減を図っていきます。現在、使用済み燃料は安定した状態にありますが、汚染水の処理は難しい状況にあります。放射性物質の放出防止、など追跡調査をしていきます。情報は引き続きHPで提供していきます。放射線量の測定は、避難住民の環境改善のために実施しています。汚染物質の処理に関しては、国から示されると認識してます」
《続いて藤本孝副社長が回答する》
藤本副社長「福島の事故原因ですが、現在、当社内の福島事故調査員会、原子力安全品質事故調査委員会で詳細に検証中です。政府にも全面的に協力しています。賠償額については、国の審査会の結果を踏まえ算定しますが、賠償額を合理的に見積もれなかったため、債務としては計上していません。また、苦痛に対する損害は、6月の審査会で明らかになっており、880億円程度となる見込みです」
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