【株主総会ライブ】東電(12)原発事故で「株主も社員も絶望」 (1/2ページ)

2011.6.28 16:31

(11)「福島に帰りたい」被災者株主が脱原発訴えに戻る

 《原発撤退を求める第3号議案質疑応答に入る》

 勝俣会長「株主議案に対し、取締役会としては反対だがご質問を」

 男性株主「東電は福島の物産を購入するべきだ。また監査法人、監査役は自信を持って報告書などを出しているのか。実質的にこの会社は倒産状態だ。なのに、なぜ従業員、役員にこれだけの報酬を払っているのですか。このままだと、ここにいる株主は、自己破産だ」

 広瀬常務「私ども、社員ボランティアでサークルを作り、福島を訪れたり、物産を食べたりしている。今後も努めたい」

 築舘監査役「会計監査は、監査役が常に説明を受けている。22年度決算も会計監査人の考え方を詳細に聞いている。執行部は、その事業報告を受けている。会計監査人のあり方は適正と考えている」

 男性株主「原賠法の免責条項を主張するならば、何十兆円を支払わなくて良い。免責条項を主張するのかどうなのか。会社は、16条に基づいて国に援助要請している。損害賠償するが、金が足りない。だから、国に援助をといっている。損害賠償を認めてしまっているんだ。都合のいいところは国の支援。都合の悪いところは免責だ。それでは説明できないだろう」

 勝俣会長「損害賠償審査会で、この問題については審議していきます」

(次ページ)国のどの立場の誰から担保をもらっているのか

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