台湾の馬英九総統は11日、日本の対台湾窓口機関、交流協会の大橋光夫会長と台北で会談し、鴻海精密工業によるシャープ買収について「日台企業協力の新時代の幕開けとなるよう希望している」と述べた。中央通信社が伝えた。
馬総統は両社の関係について、台湾メディアが多用している「鴻夏恋(シャープに対する鴻海の恋)」でなく「鴻夏合(鴻海とシャープの合体)」だと述べ、一方的な買収ではないとの見方を強調。シャープの「技術」と鴻海の「管理」の協調に期待を示した。
馬総統はまた、10日に締結3年を迎えた沖縄県・尖閣諸島周辺の漁業権を巡る日台協定の意義も強調。安倍晋三首相の最近の原発政策について、全面停止から一部再稼働に転換したとして評価した。(共同)