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直感で善人か悪人か判断する 映画「フライト・ゲーム」 ジュリアン・ムーアさんに聞く

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直感で善人か悪人か判断する 映画「フライト・ゲーム」 ジュリアン・ムーアさんに聞く

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ロンドンプレミアで大勢のファンに挨拶する、女優のジュリアン・ムーアさん=2014年1月27日(レオエンタープライズ提供)  「96時間」シリーズで知られるアクションスター、リーアム・ニーソン(62)が新作サスペンス「フライト・ゲーム」(ジャウム・コレット=セラ監督)で演じたのは航空保安官。高度1万2000メートルを飛行する旅客機という密室空間を舞台に、自分の携帯電話に乗客の殺害を予告する脅迫メールを次々と送りつける、姿の見えないハイジャック犯と激しい心理戦を展開する。

 物語の行方を最後まで左右する謎の女を好演したのがジュリアン・ムーア(53)。「窓側の席が好きだから」と男性客に席替えを頼み、わざわざ航空保安官の隣席に陣取ったのだから、見る方も彼女の一挙手一投足に興味がそそられるというわけだ。ムーアはSANKEI EXPRESSのメール取材に「正直に言えばアクション映画は苦手なの。ノーよ」と思わぬことを口にしたが、以前にも共演したリーアムには「一緒にいて居心地のいい人。控えめで、周囲に気を配る温かい人よ」と大きな信頼を寄せており、迷わずに出演を決めた。

 航空保安官のビル(ニーソン)はこの日も警備のため、ニューヨーク発ロンドン行の旅客機に搭乗した。離陸後、ビルの携帯電話に匿名の人物から「1億5000万ドルを送金しろ。さもなければ20分ごとに乗客を1人ずつ殺していく」との脅迫メールが届く。1人目の犠牲者が出たあと、ビルは乗客全員を拘束し携帯メールの送受信履歴を調べるが、手がかりが見つからない。犠牲者を次々と出す中、ハイジャック犯が受け取り先に指定した金融機関の口座がビル名義だったことが分かり、米当局はビル自身がハイジャック犯との見方を強めていく。

 言葉、話し方を見る

 犯人捜しに手を焼くビルが冷静に合理的な判断を次々と下し、じわじわとハイジャック犯を追い詰めていくさまは圧巻だ。ムーア自身は「直感で他人が善人か悪人かを判断するタイプ」と自己分析。時には大外れして大失敗を経験したこともあったそうだが、「相手が選ぶ言葉、話し方をしっかりと見ることを心がけている」という。だから仕事選びでも「結局は、仕事を持ちかけてくる人物が周囲ときちんとしたコミュニケーションが取れる人物なのか-という点を判断材料にしているわけですね」と言葉を継いだ。

 出演を契機に、飛行機に乗った場合、隣の乗客の素性が気になるようになったらしい。「なるべくならリーアムの隣に座りたいわ。彼にはどんな状況でも戦ってくれる信頼感がある。なにしろ彼は究極のアクションヒーローですからね」。9月6日、全国公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS

 ■Julianne Moore 1960年12月3日、米ノースカロライナ生まれ。ボストン大卒業後、舞台で活動。映画では97年「ブギーナイツ」と2002年「めぐりあう時間たち」で米アカデミー賞助演女優賞にノミネート。1999年「ことの終わり」と2002年「エデンより彼方に」で主演女優賞にノミネート。世界三大映画祭の女優賞を制覇。

 ※映画紹介写真にアプリ【かざすンAR】をインストールしたスマホをかざすと、関連する動画を視聴できます(本日の内容は6日間有効です<2014年9月3日まで>)。アプリは「App Store」「Google Playストア」からダウンロードできます(無料)。サポートサイトはhttp://sankei.jp/cl/KazasunAR

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