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斬新ぜいたくな味わい チョコごはん 東京・錦糸町 「シャルロッテチョコレートファクトリー」
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バレンタインのスペシャルディナーコース。写真手前から時計回りに前菜、メーン、デザート、パスタ。これにパンとコーヒーが付く(ワインは付かない)=東京都墨田区
もうすぐバレンタイン。チョコレートづくしのちょっと変わったディナーはいかが。甘いだけじゃない、新たなチョコレートの魅力を知ることができる。
カレーにパスタ、魚料理に肉料理、果てはピザまで。チョコレートを使用した料理を「チョコごはん」として展開しているのは、東京・錦糸町にある「シャルロッテチョコレートファクトリー」。大手製菓メーカー「ロッテ」の日本唯一の直営店として4年前にオープンした。
「日本ではチョコレートはお菓子というイメージですが、もともとカカオは原産国では『神さまの食べ物』として、スパイスや薬として珍重されていました。カカオを使った肉料理などもあり、日本でももっとチョコレートの可能性を引き出せるのでは…という思いから『チョコごはん』は生まれました」。こう話すのは、店の立ち上げから関わっているロッテシティホテル錦糸町の山本俊一さん。試行錯誤を繰り返しながらメニューの幅を広げていき、現在では40種類前後のチョコレート料理がそろう。
2月14日までは2週間限定の「バレンタインディナーコース(2780円)」が登場。前菜3種類、パスタ2種類、メーン3種類、デザート3種類から1品ずつ選べるボリュームたっぷりのプリフィクススタイルだ。
チョコレートを使用していないメニューもあるが、せっかくなのでチョコづくしをチョイスした。チョコはいずれもロッテの定番「ガーナミルク」シリーズを使用している。まず運ばれてきたのは、特製ソースが特徴の前菜「コールドローストビーフ チョコレートバルサミコソース」。バルサミコの酸味に、ミルクチョコレートの香り、甘味、苦みが奥行きを与えてくれる。
続くパスタは「農家のベーコンのブラックチョコレートカルボナーラ」。ニンニクのきいたまろやかなカルボナーラを、ブラックチョコレートの風味が大人の味わいに仕立て上げる。
メーンは「牛ほほ肉のチョコレートブルギニョン」。ブルゴーニュ産の赤ワインとミルクチョコレートで、牛ほほ肉をじっくり煮込んだ。濃厚なソースをまとったお肉が、口の中でほろほろと崩れ、ぜいたくな味わい。いずれの料理もチョコレートを前面に押し出すのではなく、隠し味として味を引き立てている。
「食事は味だけでなく会話も楽しみの一つ。料理をきっかけに、どこにチョコレートが入っているのかな?などとカップルで話をはずませながら、召し上がっていただきたい」と山本さん。価格もお手頃なので、若いカップルのバレンタインデートにぴったりかも。
最後のデザートまでチョコレート…といきたかったが、「極上とろーり」という文句に誘われ、ついつい頼んでしまったのは「地養卵のヴェールを被った雪見だいふく MIXベリーソース」(コース料金に300円プラス、単品でも注文可で750円)。ロッテの名作アイス「雪見だいふく」にカスタード風のソースをかけ、焼き目を付けた。もっちり、とろーり。ベリーソースの酸味が味を引き締める。添えられた「コアラのマーチ」の愛らしさにも胸キュンのデザートだ。
もちろん、チョコごはんだけではなく、生チョコドリンクやサンデー、ワッフルなど、甘さを楽しむメニューも。テークアウトコーナーでは、チョコレートなどを包み込んだ、ここでしか買えない今川焼き風の「コアラのマーチ焼」(160円)も人気だ。銀紙風の天井やカカオ豆のようなランプなど、チョコレート工場をイメージした店内もキュート。チョコレート好きにはたまらない魅惑の空間だ。(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS (動画))