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資生堂、仏ロレアルに現地子会社売却 320億円で

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資生堂、仏ロレアルに現地子会社売却 320億円で

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 資生堂は20日、仏・ロレアル社との間で進めていた、現地子会社のカリタ社と、デクレオール社の持ち株会社であるフィパル社の売却交渉について、19日に正式契約を締結したと発表した。関係当局の許認可などを経て売却が完了する。売却額は2億3000万ユーロ(約322億円)。

 海外事業の選択と集中を進める資生堂は今後、日本と中国を中心にアジア市場で大きな成長を遂げている「資生堂プロフェッショナル」、欧米では「ジョイコ」に投資を集中する方針。

 カリタとデクレオールの両ブランドの合算売上高は約1億ユーロ(約140億円)にのぼる。だが、両ブランドは主に欧州でスキンケアを中心としたビジネスを展開し、注力するヘアケアとは異なる領域であることから、売却が「ベストな選択」として、相手先を模索。そこに譲渡を求めたロレアル社との間で思惑が一致し、10月に独占交渉先と決定した後、詳細な条件を詰めていた。

 今回の譲渡による売却益などについては、2014年度の連結業績に計上される予定。

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