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男性用美容家電いろいろ 頭皮、肌、体毛…ケアに注目
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「男は外見なんて気にしない」というのは昔の話。清潔感のある人は周囲から好感を持たれるため、頭皮や肌のケア、体毛の手入れなどに力を入れる男性が増えている。こうしたニーズに男性用美容家電の種類も多様化している。(竹岡伸晃)
「40代以上の中高年の男性も美容に対する意識が高まっている」。こう話すのは大手電機メーカー、パナソニック(大阪府門真市)で男性用美容家電を担当する小谷香織さん。同社は女性用美容家電だけでなく男性用にも力を入れている。
その一つがシャンプーなどの際にヘッドスパができる「頭皮エステ(皮脂洗浄タイプ)」(実勢価格約1万3千円)。4つの洗浄ブラシがそれぞれ時計回り・反時計回りに高速回転し、頭皮を刺激しながら皮脂や汚れを掃き出す。
4月に発売した「音波頭皮ブラシ」(同約1万円)も人気だ。シャンプー時に頭皮に当てて前から後ろへ髪をとかすように動かすと、1分間に最大9千回震動するブラシで頭皮をしっかり洗浄できる。いずれも1回の利用時間は約4分。
鼻の毛穴の皮脂や汚れを吸引除去する「毛穴吸引 スポットクリア」(同約5千円)や目元を温めながら刺激する「目もとエステ(リフレタイプ)」(同1万8千円)なども関心を集めている。
オランダの電機大手、フィリップスの「マルチグルーミングキット」(市場想定価格9480円)と「ボディーグルーマー」は体毛を手入れするための製品だ。
「マルチ-」は5種類のヘッドを付け替えることで胸毛やすね毛、わき毛、ひげ、鼻や耳の毛、髪の毛など全身の毛の長さを「1台で整えることができる」(同社日本法人の今泉秀一さん)。ボディー、ひげ、髪用の3種類のコーム(くし)も付いており、毛の長さは1ミリ単位で決められる。「ボディー-」はヘッドが2種類(同7980円)と1種類(同3980円)の2タイプ。いずれも体毛をそったり長さを整えたりする。
同社では9月に発売した「洗顔ブラシ」(同3480円)も人気。対応するシェーバーに取り付けて洗顔時に使う。ブラシが1分間に250回転し、皮脂や汚れを効果的に除去できるという。
美容家電メーカー、ヤーマン(東京都江東区)の「no!no! for MEN PRO(ノーノーフォーメン プロ)」(3万4800円)は、熱したワイヤで毛を焼き切るタイプの男性用脱毛器。すね毛や胸毛、腕の毛、ひげなど髪の毛以外の全身の毛に対応している。2、3日に1回使用し、使い続けることで徐々に毛が薄くなっていくという。
熱さは5段階で調節できる。ワイヤは直接肌に触れず、肌へのダメージが少ない仕様だ。同社プロモーション企画室の町居千都(まちいちず)さんは「身だしなみに気を使う男性が増えており、幅広い年代に売れている」と話す。