細田、茂木両氏は過去にもそれぞれ総務会長、政調会長を務めた。高村正彦副総裁(74)の留任も固まり、首相は谷垣氏が抜けた後も安定した党運営を図るため、党幹部を重鎮や経験者で固めた。
党東京都連会長の石原氏には、分裂選挙となった都知事選で党推薦候補が大敗したことへの責任論が出ている。ただ秋の臨時国会は経済対策を含む平成28年度第2次補正予算案やTPP関連法案の審議が焦点になるため首相は石原氏の続投が適切と判断した。萩生田光一官房副長官は続投させる。
首相はすでに麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官の留任を決めた。公明党の石井啓一国土交通相も続投する。
首相は3日午前に新しい党役員人事を正式に決定し、同日午後に内閣改造を断行。同日中に皇居での認証式を経て第3次安倍再改造内閣が発足する運びだ。