NHKは1日、超高精細映像と臨場感あふれる音響が体感できる4K・8Kの試験放送をBSで開始した。技術検証と普及促進が目的。4Kは画素数が現在放送されている2Kの4倍、8Kは16倍に当たる。8Kの放送は世界初という。
4K・8Kともに現行のテレビやチューナーでは受信できないため、NHKは全国の放送局に8Kテレビを設置し、放送を見られるようにする。
5日(日本時間6日)から始まるリオデジャネイロ五輪では8Kで、開閉会式を生中継するほか、競泳や陸上などを放送する予定。東京と大阪の計6カ所で、8Kのパブリックビューイングを実施する。
総務省のロードマップ(工程表)では、2018年にBSでの実用放送を開始、東京五輪が開かれる20年には一般家庭への普及を目指している。
式典でNHKの籾井勝人会長は「4年後の東京五輪・パラリンピックでも、8Kをはじめ、最新の技術を生かして最高水準の放送サービスを実現したい。放送の新たな一ページが始まった」とあいさつした。