熊本地震補正予算案、審議入り 財務相「被害拡大に伴い多めに計上」 (1/2ページ)

2016.5.14 05:00

2016年度補正予算案の審議入りをした13日の衆院本会議の開会前に安倍首相(右)と話す麻生財務相

2016年度補正予算案の審議入りをした13日の衆院本会議の開会前に安倍首相(右)と話す麻生財務相【拡大】

 政府は13日の閣議で、熊本地震の復旧・復興に向けた事業を盛り込んだ総額7780億円の2016年度補正予算案を決定し、国会に提出した。道路や橋といったインフラの復旧やがれき処理などに使用できる「熊本地震復旧等予備費」を創設し、7000億円を充てた。国会審議を経て17日に成立する見通しだ。

 閣議後に会見した麻生太郎財務相は「余震が続いて(被害が)拡大する傾向があるので、多めに計上した」と述べた。

 新設した予備費はインフラ復旧のほか、被災した事業者の再建支援などにも使える。これまでの政府の試算では、道路など公共土木施設と農林水産業の被害額は4000億円強。被害額を上回る予算を確保する。

 このほかの歳出では、仮設住宅の建設などに使う「災害救助費等負担金」に573億円、住宅の被害状況に応じて最大300万円を支給する「被災者生活再建支援金」に201億円をそれぞれ計上した。

政府は追加の予算が必要になれば…

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