海上自衛隊最大の艦艇であるヘリコプター搭載護衛艦「いずも」(1万9500トン)が、熊本地震の被災地支援にあたる陸上自衛隊輸送のため19日夕、北海道・小樽港から熊本に向けて出発した。
「いずも」は空母のように艦首から艦尾まで続く「全通甲板」が特徴。全長は同じ全通甲板の護衛艦「ひゅうが」の1・25倍(248メートル)と海自最大で、昨年3月に就役した。熊本地震の被害拡大を受け、北海道から九州に派遣される陸自のトラックの積み込みなどにかかる時間短縮のため、母港である横須賀基地から初の北海道入り。災害救援の任務に初めてあたることになった。
北海道からは約4100人が熊本地震救援のために派遣されることになっており、民間フェリーや航空自衛隊、米軍輸送機などで移動。「いずも」には北部方面隊の約160人とトラックなど40両が乗船した。