観光庁の田村明比古長官は16日の記者会見で、2月の訪日外国人旅行者数が前年同月比36.4%増の189万1400人となり、2月としては過去最高だった昨年を50万人以上も上回ったとする、日本政府観光局(JNTO)の推計値を明らかにした。旧正月(春節)休暇で、中国などアジア地域からの訪日客が急増して、全体を押し上げた。
春節シーズンを含む1~2月の累計では、前年同期比43.7%増の374万3200人となり、同時期としての過去最高を更新。田村長官は「冬ダイヤで航空路線が拡大しており、東南アジアからの集客が好調だった」と分析した。
JNTOによると、国・地域別では、中国が前年同月比38.9%増の49万8900人、韓国が52.6%増の49万800人で1月との累計が100万人を突破。またベトナムが85.5%増の1万7600人と大幅増となったほか、19カ国・地域で2月としての過去最高を更新した。