麻生太郎財務相は8日の閣議後の記者会見で、消費税率10%への引き上げについて、過去に税率を引き上げた際と比べ「税収などが伸びており、経済状況が違う」との認識を示した上で「がんばらないといけない大事なところだ」と述べ、予定通り来年4月に引き上げたい意向を示した。
ただ、平成9年の5%引き上げ時に税収は全体で減少した。こうした経緯も踏まえて、菅義偉官房長官が「増税しても税収が上がらなくては意味がない」と発言していることに対しては「一つの見識だ」と述べた。その上で「上げない場合は(将来世代に)ツケを回すことになる」とクギを刺すのも忘れなかった。