中国国内ではWeChatを使って、割引クーポンが入手できるこんなイベントが定着しているという。
テンセント社の日本代理店、ネットスターズの李剛社長は「中国人は富裕層でも割引が大好き。シェイクイベントは集客につながる」と説明する。同社によると、今年の中国版“紅白歌合戦”では、テレビの前で利用者が一晩でスマホを72億回シェイクしたともいわれる。
さらに、WeChatの日本展開にあたって同社は決済だけでなく、旅行時の中国語対応コンシェルジュサービスや日本製品のネット販売など関連ビジネスを強化したい考えだ。
大丸松坂屋百貨店では、国慶節の連休期間中の旗艦店8店舗の免税売上高が、前年同期比約1・9倍に伸びた。中国人訪日客の爆買いは中国経済の減速も“どこ吹く風”とばかりに引き続き好調だ。訪日客が帰国した後もアプリ利用者に広告配信もできるため、同百貨店の担当者は「リピーター獲得のため他社に先駆けて導入した。今後、利用促進のため、特典を検討したい」と期待する。