このアプリの決済機能「WeChat ペイメント」は2013年にサービスを開始。運営するテンセント社によると、アプリ利用者(アクティブユーザー)約6億人のうち、決済機能は約4億人が利用している。中国国内ではユニクロやセブンイレブンなども導入している実績がある。
大丸松坂屋が導入したのは、訪日客が特に多い大阪・心斎橋や梅田、東京、札幌などの計8店舗。使い方はシンプルで、店員がタブレット端末の支払い画面に金額を入力。顧客のスマホ画面上に表示されたQRコードを店のタブレット端末で読み取るだけで、顧客の銀行口座から支払いが完了する仕組み。導入後、まだ実際に利用する客は少ないが、同百貨店の店員は「タブレットで中国語対応しているので支払いの説明ができ、顧客も慣れない日本円を数える手間がかからない」とメリットを感じていた。
富裕層も割引大好き
商業施設の1カ所で、指定の時間に集まった若者たちがスマホを掲げて「シェイク(振る)」-。