【ソウル=名村隆寛】離陸直前の大韓航空機内を引き返させ機内サービス責任者を降ろしたとして、航空保安法違反などの罪に問われた同社前副社長の趙顕娥(チョ・ヒョナ)被告(40)らに対する第2回公判が30日、ソウル西部地裁で開かれた。
公判には、趙被告から機内で「ナッツの出し方が間違っている」と罵倒された女性客室乗務員や、趙被告の父親で同社を傘下に置く韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長(65)らが証人として出廷した。
聯合ニュースによると、乗務員は証言で、事件(12月5日)後に大韓航空関係者から母親に電話があり、「趙副社長が自宅を訪ね直接謝罪したい。協力すれば、教授の職に就けるかもしれない」と懐柔してきたことを明らかにした。