【ソウル=加藤達也】韓国メディアは9日、乗客として搭乗した大韓航空機内でナッツのサービスを受けた際、客室乗務員がマニュアルに従っていないとして激怒し、離陸直前の旅客機を滑走路から引き返させたうえ、接客責任者を降機させたとして批判を受けていた同社の趙顕娥(チョ・ヒョンア)副社長(40)が辞任すると一斉に報じた。
趙副社長が同日、父親で大韓航空などを運営する韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長に辞意を伝え、同グループは役員会議で辞任を認めたという。
この問題をめぐって趙副社長への非難が殺到。市民団体が航空関連法規に違反するとして趙副社長を検察庁に刑事告発する方針を明らかにするなど、騒ぎになっていた。