「安倍政権発足以降、女性の活躍推進についての大きなムーブメントが起きていることは誰もが実感している。まずは女性を代表して感謝申し上げたい」。女性起業家のパイオニアとして知られる民間議員の秋山咲恵・サキコーポレーション社長は会議でこう謝意を表明。「『女性の敵は女性』といわれたような女性の働き方にかんする価値観論争に終止符を打てるような強いメッセージを伴う政策が必要だ」と訴え、配偶者控除のほか、3号被保険者制度の抜本的な見直しを求めた。
厚生年金や共済年金に加入するサラリーマンの夫に扶養されている妻は、年収が130万円以上になるまで保険料を払わなくてよく、こちらも不公平との意見がある。
元総務相の竹中平蔵・慶応大教授は「女性の躍進には、配偶者控除、3号被保険者制度の問題を解決しないと先に進めない」と援護射撃。経団連次期会長の榊原定征東レ会長は、「最終的な撤廃」を視野に入れた見直しを主張し、会議で反対意見はなかった。
安倍晋三首相は、「女性の就労拡大を抑制する効果をもたらしている現在の税・社会保障制度の見直しの検討」を麻生太郎財務相と田村憲久厚労相に指示をした。