【山田真哉の株ゾン診察室】
今月の患者さんは、株主優待株のリスクを減らすためにカラ売りを併用する「クロス取引」を行なっているという、いのっちさん。できるだけ損しないよう工夫したはずなのに、この方法がアダとなり、「アベノミクス相場の上昇に乗り損ねた」と悔やんでいます。
山田 何やら浮かない顔ですね。どうされました?
いのっち アベノミクス相場で全体がこんなに上がったのに、株主優待銘柄を「クロス取引」していたばっかりに、10万円ほど儲け損ねました。
山田 クロス取引というと、権利確定後の株価下落に備えて、買った銘柄を同時にカラ売りしてリスクを減らす方法ですよね。どんな銘柄で?
いのっち テイ・エス テック、エクセディ、トラスコ中山、長瀬産業などです。
山田 クロス取引は、いつ頃からやられているんですか?
いのっち 株を始めたのは2009年で、当初は現物買い専門でした。株主優待狙いの銘柄が下がって損することもあったので、リスクを減らすために翌年から始めました。