ところが、1回目の投票で同一票となったスペインのマドリードと、トルコのイスタンブールが決選投票に進むための再投票で、「東京」の文字がなかったため「東京落選」と誤報した。
湖南省長沙市の地元夕刊紙、長沙晩報は新華社の配信を受けて「東京落選、イスタンブールで五輪」とした紙面を製作。結局、数十万部を回収して、印刷し直すことになり、大損害を受けたとしている。
新華社、CCTVはいずれも「中国共産党と政府の喉(のど)」とされ、中国では最も権威あるメディアだけに、東京五輪が決まったこと以上に大きな反響を呼んだ。ネット上の掲示板では、「国際的な間違いだ」「中国の喉がこのようなニュースを流したら、他国から中国人がどのように見られるか」などと、面子を重んじる中国人らしい批判が殺到した。
一方で、反日感情があるネットユーザーからは誤報については、こんな書き込みが相次いだ。
「故意だ」
「日本での五輪開催を見たくない表れ」