「(東京落選と思ったのに)ぬか喜びだった」
誤報批判に対しては、新華通信社と並ぶ中国の国家通信機関、中国新聞社が、日本の朝日新聞もウエブ版の公式ツイッターで「東京落選」と誤って報じ、約2分後に取り消していることを取り上げ、「朝日新聞も誤報」とする記事をいいわけがましく配信している。
一方、中国共産党機関紙の国際版「環球時報」は「中国人は東京五輪の成功を望む」とする社説を掲載。靖国神社への参拝や尖閣諸島問題などを念頭に「21世紀に入り日本は歴史問題、海洋領土問題で北東アジアの四方に敵をつくり、挑発をしている」と指摘。
そのうえで「五輪は日本にとって自制への圧力となりうる」「今後7年間日本はおそらく少し温和になり、それほど居丈高でなくなるだろう」とした。さらに、「今後数年間、日本社会は東京五輪を支持する中国人の度量の大きさと泰然さを見ることになる」と、中華思想を前面に出した論評を行っている。
見せてもらおう、「中国の度量の大きさ」
08年の夏季五輪招致では、北京、カナダのトロント、パリ、イスタンブールとならんで大阪市も開催候補都市として名乗りを上げた。しかし、大阪は1回目の投票でわずか6票の獲得にとどまり落選、歴史的な惨敗を喫した。