王将また昨年来安値 シャープ一時6.7%安 ともに投資家の不安続き株価下落
31日の東京株式市場で、経営が不安視される王将フードサービスとシャープがともに下落した。王将の終値は前日比で1.3%下落し、45円安の3455円と続落。昨年来安値を連日更新した。シャープの終値は4.4%下げて6円安の129円だった。ともに投資家の不安が続き、一時は大幅安となるなど、売りが先行して反落した。
10年間で約260億円を社外に流出させるなど巨額の不適切会計が29日に明らかになった王将は前日、売り注文が殺到し、前日比700円(16.7%)安の3500円とストップ安で取引終了。昨年来安値となった。
この日は前日の反動でわずかに値を上げた場面もあったが、大部分の時間帯で売りが続いた。午後につけた安値は160円安の3340円で、下げ幅は4.6%まで広がった。
一方、30日に台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業による買収が決まったシャープの31日の株価は、一時9円(6.7%)安の126円まで下げた。3月下旬に入って130円をはさむ低迷が続いていたシャープ株だが、鴻海による買収決定もまだ投資家の不安解消材料にはなっていない。
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