初めて目にしたステルス機は美しく感じた。白いボディーに赤いラインが映える。機体の周囲にはロープが張られ、自衛隊員によって守られているので、機体には近づけない。
だが、少し離れて見ても従来の機体とは違う雰囲気を感じる。機体外側に向かって傾斜する垂直尾翼や、くさび形に削られた前脚カバーなどがステルス性を意識していることを感じさせる。
ステルス性を高めるため、フランスの施設でRCS(レーダー反射断面積)のテストを受けたのが大きな特徴だ。
ステルス性とは機体形状やレーダー波を吸収できる塗料などによってレーダーで探知されにくくする性能のことを指す。