仕事で大阪にきた群馬県の30代の男性会社員は、3号車に乗車していた。「新幹線が緊急停止する」とのアナウンスがあったあと、車内にうっすら煙が流れ込んできたという。前の車両からはハンカチなどで口をおさえた乗客が逃げ込み、「まだ子供が2両目にいる」と叫びながら、前方車両に向かおうとする母親らしき人の姿もあった。
男性は逃げてくる人から「焼身自殺のようだ」と聞いたといい、「まさかこんなところで焼身自殺をするとは。最初はテロかもしれないと思い、恐ろしかった」と語った。
蒸し風呂のように…
冷房の切れた車内は、復旧を待つ間、蒸し風呂のような暑さになった。
60代の女性は、「気がついたら新幹線が止まっていた。停電していて、『このままでは熱中症になる』と乗客が訴えて、乗務員がドアを開けた」と話した。