首都圏と北陸地方の“距離”を劇的に縮めた北陸新幹線の金沢延伸から、14日で1カ月を迎えた。客足は順調で、5月の大型連休には混雑が予想され、既に指定席の予約が満席の便も。一方で、急激な人の集まりに対応し切れていない施設や町の問題点も浮かび上がってきた。
乗客数2.8倍に
JR東日本、西日本の調べで、3月14~31日に延伸区間の上越妙高-糸魚川を利用した乗客数は49万人と、在来線特急だった前年同期と比べ2.8倍に上った。高崎-軽井沢は90万人で、長野新幹線だった前年同期比の1.9倍に増えた。平均乗車率は最速タイプ「かがやき」が高崎-軽井沢63%、上越妙高-糸魚川が56%。最上級グランクラスに限れば、両区間とも75%前後と人気を集めた。
混雑するのは主に週末だ。土曜午前の東京出発便や、日曜午後に金沢、富山を出る便の乗車率が高いという。大型連休も混みそうで、5月2、3日の午前中に東京から金沢へ向かう便の指定席は、既に残りが少ない。