また、付属のリアリスティックデカールを使用することによって、外装や武器類の各種マーキングはもちろん、フレーム部の金色の金属表現に至るまで、実物大ガンダムのディテールを再現することが可能だ。肘、膝、足首の関節部分のパーツは、ノーマルバージョンとマグネットコーティングバージョンの2種類から選べるようになっており、好みによって付け替えることができる。この辺の設定の細かさも、ファンにとってはうれしい要素だろう。
接着剤を使わずに組み立てができるスナップフィット、1枚のランナーに複数の成型色や素材を混在させるシステムインジェクションなど、ガンプラは目覚ましい進化を遂げてきたが、今回の「Ver.3.0」は、素材、デザイン、ディテール、可動、ギミックと、あらゆる面において完成度が高く、さすがはバンダイが「現時点におけるガンプラの集大成」と自負するだけのことはある。
ガンプラ界においてカリスマ的な人気を持つ女性プロモデラーのオオゴシ*トモエ氏は「今回の1/100スケールのVer.3.0は、1/144のRGシリーズと比較してパーツが大きいので、初心者の方でもストレスなく組み立てられるキットだと思います。組み立てるだけで色分けが再現でき、パーツの情報量が豊富なため、十分な完成度が楽しめます。RX-78-2は、人それぞれ『俺のガンダム』という思い入れが強い機体です。MGは過去のキットも並行して生産されていますから、アニメらしさを求めるならばVer.2.0、カトキデザインが好きならばVer.Kaというように、選択肢が増えるのは非常に歓迎すべきことです」と評価する。