可動箇所、可動範囲はともに、これまでのガンプラと比較しても最大級と言っていいだろう。武器の両手持ちや片膝立ちのポーズ、腰のひねりなど、劇中の人のような動きを完全に再現できる。
可動に関しては、「Ver.2.0」の段階で、ほぼ完成の域に達していたとも言えるが、「Ver.3.0」では、可動による外部装甲のズレという新しいディテールを加えることによって、単なる動かせるプラモデルに“リアリティー”という新機軸を盛り込んでいる。
また、これまでのガンプラは、フレーム部分に主にABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂が使われていたが、堅牢な反面、有機溶剤に弱く、塗装にはやや不向きという難点があった。「Ver.3.0」では、フレーム部を一般的なスチロール樹脂の性質を持つ新素材に変更。PS(ポリスチレン)素材と同様に塗装が容易にできるようになっている。
手のパーツには、2012年末に発売された「MG νガンダム Ver.Ka」から導入され、ユーザーにも好評だった「エモーションマニピュレーターSP」という精密な技術を採用している。