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「ありがとう」カシオペア、札幌へ最後の旅路 (2/3ページ)

2016.3.20 07:30

寝台特急「カシオペア」下り最終列車の発車前、廃止を惜しみ記念写真を撮影する乗客や鉄道ファンの姿が絶えなかった=2016年3月19日午後、東京都台東区のJR上野駅(三尾郁恵撮影)

寝台特急「カシオペア」下り最終列車の発車前、廃止を惜しみ記念写真を撮影する乗客や鉄道ファンの姿が絶えなかった=2016年3月19日午後、東京都台東区のJR上野駅(三尾郁恵撮影)【拡大】

 見送りに訪れた神奈川県大和市の主婦、姫宮有希さん(39)は、12年前に新婚旅行で利用したといい「3歳と1歳の娘たちがもう少し大きくなったら、家族で乗りたいと思っていたんだけど…」と名残を惜しんでいた。

 カシオペアは1999年7月にデビューし、週3回程度往復してきた臨時列車。客車は12両で、定員は174人。

 JR東は6月以降、北海道に向かうツアーのための団体列車として復活させる方針で、カシオペアの名称も存続する見通しだ。

 カシオペアの廃止により、かつて全国各地を結んだ寝台特急も残すは「サンライズ瀬戸・出雲」(東京-高松・出雲市)だけとなる。

 鉄道博物館(さいたま市)によると、特急が初めて走ったのは12年。新橋-下関間を走る夜行列車で、寝台車だけでなく座席車もあった。58年に青色の車両で統一され、「ブルートレイン」第1号となった「あさかぜ」(東京-博多)も、しばらくは座席車が連結されていた。

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