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シャープ 鴻海の買収受け入れ決定 残る不透明さ 再建の道筋通せず (4/5ページ)

2016.2.26 08:00

鴻海精密工業の傘下で経営再建を進めることを決めたシャープの本社=2016年2月25日午前、大阪市阿倍野区(本社ヘリから、竹川禎一郎撮影)

鴻海精密工業の傘下で経営再建を進めることを決めたシャープの本社=2016年2月25日午前、大阪市阿倍野区(本社ヘリから、竹川禎一郎撮影)【拡大】

  • シャープ買収の枠組み=2016年2月25日現在

 シャープは、鴻海からの出資で得られた資金を新製品の開発などに投じる。液晶では、将来的に米アップルのアイフォーンへの搭載が見込まれる次世代パネルの研究を進める。

 鴻海との連携で販路の広がりやコストダウンは期待できるが、ヒット商品の開発につながるかどうかは未知数だ。「消費者向け家電では大きな相乗効果は見込みづらい」との見方もある。

 構造改革の問題でも不安はくすぶる。シャープは業績が好調だった00年代半ばまで、巨額を投じて亀山工場(三重県亀山市)などを新設したが、業績が悪化した後は過剰感が出ている。

 鴻海からの支援とは別に、天理工場(奈良県天理市)での液晶生産を今年8月末までにやめて液晶事業の拠点を集約するなど、まずは自力の構造改革を急ぐが、業績が上向かなければ、鴻海が主導して人員削減や工場の閉鎖、売却を断行する可能性もある。

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