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シャープ 鴻海の買収受け入れ決定 残る不透明さ 再建の道筋通せず (2/5ページ)

2016.2.26 08:00

鴻海精密工業の傘下で経営再建を進めることを決めたシャープの本社=2016年2月25日午前、大阪市阿倍野区(本社ヘリから、竹川禎一郎撮影)

鴻海精密工業の傘下で経営再建を進めることを決めたシャープの本社=2016年2月25日午前、大阪市阿倍野区(本社ヘリから、竹川禎一郎撮影)【拡大】

  • シャープ買収の枠組み=2016年2月25日現在

 25日は前日に続き大阪市の本社と東京支社をつないで朝から協議した。シャープの取締役13人のうち、5人いる社外取締役らを中心に鴻海案を支持する意見が広がった。

 鴻海は電子機器の受託製造サービスの世界最大手で米アップルのiPhone(アイフォーン)のほか、ソニーや任天堂の製品も手掛けてきた。

 鴻海案は、約4890億円の増資や、みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行が保有する優先株1000億円分の買い取りなどで支援総額は6600億円規模になる。追加の金融支援は求めていない。

 6月の株主総会で承認されれば、第三者割当増資を実施する。払込期間は9月5日までに設定した。鴻海は契約時に1000億円の保証金を支払う。増資が実行されない場合にシャープが受け取る。

 増資で得た資金でシャープは、有機ELに2000億円投資し、亀山工場(三重県亀山市)に新たな設備をつくる。タブレット端末向けの中型液晶には1000億円を投じるほか、新型家電には450億円を使う。

 革新機構案では、3000億円の出資と2000億円の融資枠が柱だった。取引銀行側に最大3500億円規模の追加支援を求めていた。

早川徳次氏 1912年に金属加工業から創業

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