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シャープ再建、台湾・鴻海案が軸に 革新機構より好条件 1カ月かけ判断 (1/5ページ)

2016.2.5 08:00

記者会見を終え、一礼するシャープの高橋興三(こうぞう)社長(左)ら=2016年2月4日午後、東京都港区(共同)

記者会見を終え、一礼するシャープの高橋興三(こうぞう)社長(左)ら=2016年2月4日午後、東京都港区(共同)【拡大】

 経営再建中のシャープが台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の再建案を軸に交渉を進めることが4日、明らかになった。これまで官民ファンドの産業革新機構と交渉してきたが、鴻海の提案は出資額で機構を大幅に上回ったほか、事業売却や人員削減を否定したことを評価。シャープは今後1カ月程度かけて、どちらを選ぶか最終判断する方針だが、国内家電大手の一角が外資の傘下に入る方向が強まった。

 シャープの高橋興三(こうぞう)社長(61)は4日、東京都内で開いた記者会見で、「産業革新機構と鴻海精密工業に絞って交渉している」とし、「現時点では(提案を精査する人員などの)リソースを鴻海により多くかけている」と述べた。鴻海を「強い部品調達能力や生産能力を持っており、大きな相乗効果がある」と評価した。

 鴻海は、シャープ本体への出資や事業拡充に必要な成長資金として6000億円超を拠出することを提示していた。

事業売却はせずに「シャープ」ブランドを温存

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