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シャープ 鴻海の買収受け入れ決定 残る不透明さ 再建の道筋通せず (3/5ページ)

2016.2.26 08:00

鴻海精密工業の傘下で経営再建を進めることを決めたシャープの本社=2016年2月25日午前、大阪市阿倍野区(本社ヘリから、竹川禎一郎撮影)

鴻海精密工業の傘下で経営再建を進めることを決めたシャープの本社=2016年2月25日午前、大阪市阿倍野区(本社ヘリから、竹川禎一郎撮影)【拡大】

  • シャープ買収の枠組み=2016年2月25日現在

 シャープは早川徳次氏が1912年に金属加工業から創業。社名の由来にもなったシャープペンシル(早川式繰出鉛筆)(15年)、白黒テレビ(53年)、電子レンジ(62年)、液晶電卓(73年)など、日本の産業史に残る革新的な数多くの製品を最初に手掛け、送り出してきた。

 ≪残る不透明さ 再建の道筋見通せず≫

 シャープは台湾の鴻海精密工業の支援を受け、早期再建を目指すことになった。部品調達の規模拡大や生産委託によるコスト削減が期待できる一方、追加リストラがあるのかどうかなど不透明な部分も残る。2011年3月期からの5年間で3回も巨額の赤字を計上しており、順調に業績回復が進むかは見通せない。

 鴻海は有力メーカーから製品の組み立てを請け負う電子機器の受託製造サービスの最大手。世界中にある工場で大量に生産し、規模の大きさを生かして部品を安く仕入れたりするなど製造の能力が高い。

 シャープはこうした能力を持つ鴻海との間で分業を進め、部品の調達や組み立てにかかるコストを圧縮し、価格競争力を高める考えだ。

鴻海が主導して人員削減や工場の閉鎖、売却を断行する可能性も

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