米国のバラク・オバマ大統領(54)と韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領(63)は16日、ホワイトハウスで会談した。共同記者会見でオバマ氏は、11月1日に予定される日中韓首脳会談が「(3カ国の)肯定的な関係構築へ向けた新たな一歩だ」と述べ、合わせて開かれる見通しの日韓首脳会談も念頭に「歴史問題の解決」に強い期待を表明、日韓関係修復への転機とするよう朴氏に訴えた。
朴氏も記者会見で、日中韓首脳会談が日韓や日中の2国間関係の改善に「意味のある寄与」をするとの認識でオバマ氏と一致したと強調した。両首脳は北朝鮮の核・ミサイル開発に「最大限の緊急性と決意」を持ち、北朝鮮が核実験などを行えば国連安全保障理事会が追加制裁を行うと警告する共同声明を発表、同盟関係の強化を確認した。
朴氏は旧日本軍の慰安婦問題への対応を取らないとして安倍晋三首相(61)との首脳会談を拒んできたが、対北朝鮮包囲網の綻(ほころ)びを憂慮する米国の圧力を受ける形で会談を調整。議長国を務める日中韓首脳会談の開催を機に、安倍氏と初めての2国間会談にも臨む見通しだ。