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中国で拘束の日本人は本当にスパイか (1/4ページ)

2015.10.16 09:00

中国政府が日本人男性2人をスパイ容疑で逮捕したことを公表した9月30日、北京の日本大使館前で顧客と談笑するオンラインショップの配達員。そもそも日本の情報機関に“スパイ”を外国に送り込む余力などなく、事件は冤罪との声が上がっている=2015年、中国・首都北京市(AP)

中国政府が日本人男性2人をスパイ容疑で逮捕したことを公表した9月30日、北京の日本大使館前で顧客と談笑するオンラインショップの配達員。そもそも日本の情報機関に“スパイ”を外国に送り込む余力などなく、事件は冤罪との声が上がっている=2015年、中国・首都北京市(AP)【拡大】

 【国際情勢分析】

 9月末から10月初めにかけて、中国の遼寧省、浙江省、北京市などの各地で、4人の日本人がスパイ活動を行ったとして、中国当局に拘束されたことが次々と判明した。「日本の情報機関である公安調査庁から情報収集の依頼を受けた」などと供述したとの報道もあるが、4人はいずれも素人の民間人で、本当に中国でスパイ活動を行ったかどうかについて、疑問視する国内外の専門家が多い。今回の日本人拘束は反日色を強める習近平政権による外国人排除、日本たたきのための新しい外交カードの可能性もある。

 前例なく冤罪の声も

 9月末、一部の日本メディアが「2人の日本人がスパイ容疑のため中国で拘束された」と報じたことを受け、中国外務省報道官はすぐに定例記者会見でその内容を認め、「2人に対する逮捕手続きが完了した」と発表した。

 その後、産経新聞の取材で、逮捕されたのは神奈川県大和市のNGO関係者の男性(55)と、愛知県稲沢市の男性会社員(51)だったことが判明した。2人はいずれも5月に拘束されていたが、翌6月には、札幌在住の団体役員の男性(60代)が北京で、東京在住の日本語学校経営者の女性(50代)が上海で、それぞれ中国の国家安全警察に拘束されたことも明らかになった。

いずれも素人の4人

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