西川公也(こうや)・党TPP対策委員会顧問(72)は8日、支持者への説明強化のためTPPに関する想定問答集を作成するよう農水省に指示。今後、新たな補助金制度や輸出力強化策などの策定に着手するが、難航は必至だ。
岡田氏「相当問題ある」
民主党も8日、TPPに関する関係部門合同会議を国会内で開いた。黒岩宇洋(たかひろ)衆院議員(48)は「(農産品の重要5分野保護を求めた)国会決議に反している」と批判。福島伸享(のぶゆき)衆院議員(45)は「どこが貿易の促進につながるか分からない」と指摘した。岡田克也代表(62)は記者会見で「中身をみれば相当問題がある」と述べ、TPPに関する閉会中審査について「来週に開くべきだ」との認識を示した。
TPPをめぐる議論は、参院選をにらんだ各党の損得勘定もからみ、一筋縄ではいかない経緯をたどりそうだ。