昨今、シャンパーニュ地方の生産者の多くは従来の縦長のフルート型ではなく、白ワイン型グラスで飲むことを推奨しています。香りや味わい(酸、タンニン、ミネラルなど)がわかりやすいからです。
昔の定番は結婚式で使われているクープ型でした。第1次世代です。その後、第2次世代のグラスとして、気泡の立ちのぼり方が明確に見えるフルート型が登場。そして今世紀には、ヴェリタスのシャンパーニュ・ワイングラス=写真右奥=のように、白ワイングラスに近い形状が好まれるようになってきました。特にロゼ・シャンパンはブルゴーニュ地方の赤ワインと同じ感覚で味がつかめる大ぶりなタイプへの評価が高いです。
第3世代のグラス。これは“ためせば納得”できる究極のグラスといえます。(ワインジャーナリスト 青木冨美子/SANKEI EXPRESS)