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【安倍政権考】雲行き怪しい、参院選挙制度改革 (4/4ページ)

2015.6.2 17:30

参院選挙制度改革で難しい舵取りを迫られている自民党の溝手顕正(みぞて・けんせい)参院会長=2015年5月16日午後、国会内(酒巻俊介撮影)

参院選挙制度改革で難しい舵取りを迫られている自民党の溝手顕正(みぞて・けんせい)参院会長=2015年5月16日午後、国会内(酒巻俊介撮影)【拡大】

 しかし、公明党はさらに格差2倍以内という高いハードルも突きつけている。6増6減に加え、自民党が検討してきた2合区を加えた案でも2倍以内には及ばない。自民党の伊達忠一参院幹事長は26日の記者会見で「2倍以内は困難」との認識を示しながらも、「(公明党とは)与党案をまとめることで合意している」と自身を見せた。が、党内の慎重派を抑え、公明党から譲歩を引き出せるかはわからない。

 自民党が責任与党として改革案を取りまとめられず、現行制度のまま来夏の参院選に突入すれば、無責任のそしりは免れないだろう。野党が最高裁判決を無視した与党の横暴などと批判して、参院選の争点となれば大きな逆風となりかねない。

 その後の一票の格差訴訟で、最高裁が「違憲」あるいは「無効」と判断すれば、国会審議にも大きな影響を与えるのは必至だ。悲願の憲法改正に向け、参院でも与党で3分の2を確保したい安倍晋三首相だが、足下をすくわれかねない。(小島優/SANKEI EXPRESS

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