「わが社」と呼ぶ自衛官
栄養源の中でも高カロリーなのが日本国憲法だ。憲法の本格的検討→制定→施行は連合軍占領下の1946~47年。米国を筆頭に連合国が「日本はアジア諸国を苦しめた侵略国=悪い国」と罪悪感を植え付ける非軍事・民族骨抜き政策に邁進した時期だった。憲法は洗脳道具として、素人米国人が1週間程度で速成した。その後、朝鮮戦争(1950~53年休戦)が勃発し、米国など国際社会はあわてて日本の再軍備を支援する。以来、軍の保持が曖昧なままの憲法は左翼の「メシの種」となった。
ただし、自衛隊は国家防衛を担任する唯一の組織であり、国際法上の交戦資格を有し、自衛官は戦闘員とみなされる。自衛隊の艦艇・航空機も国際法上軍艦・軍用機として扱われる。外国賓客が来日時、自衛隊による栄誉礼を受け、自衛隊艦艇に民間船舶が国旗を下げて敬意を払うのも、入港時に「両軍」が礼砲を撃ち合う儀礼も、国際社会が自衛隊を完全に国軍として公認している証左である。